片平 智也

KATAHIRA TOMOYA

株式会社アートアベニュー
プロパティマネジメント事業部 部長
飲食業、広告営業、流通卸売ベンチャーを経て2011年アートアベニューに入社。現在はプロパティマネジメント事業部とマーケティング事業部をマネジメントする一方、自らも第一線に立ちオーナー様の視点に立った不動産経営サポートを日々実践している。

資格 CFP® / 1級ファイナンシャルプランニング技能士 / CPM®(認定不動産経営管理士) / CCIM / 公認 不動産コンサルティングマスター /  不動産証券化協会 認定マスター / 宅地建物取引士 / 賃貸不動産経営管理士 / 2級建築施工管理技士 / JSHI公認ホームインスペクター / 相続アドバイザー協議会 認定会員 / 相続対策コンサルタント

仕事で掴んだ「自己実現」は、
未来への揺るぎない自信をくれる

アートアベニューが取り組んでいることは?

賃貸管理業というと、一般的には部屋の募集や賃貸借契約、修繕やリフォーム…と、賃貸業務にフォーカスしているイメージが強いですが、アートアベニューは創業時から「プロパティマネジメント」を掲げ、単なる賃貸管理ではなくオーナーの不動産経営全般を支えるコンサルティングを実践してきました。
とはいえ、コンサルティングを行える社員はまだ限られているため、土地売買や相続、資産形成など幅広い分野のご相談にも対応できる社員を育成し、組織全体で不動産資産さらには資産全般という広いフレームでコンサルティングができる企業になっていきたいと考えています。

賃貸管理はオーナー様の不動産経営ひいては資産の一部であり、そこだけに拘って提案しても、真の意味でオーナー様の成功に繋がりません。「資産全体を見て、不動産を中心にしながらオーナー様にとって最もいい選択肢を提供・提案する」のが私たちのやるべき仕事。相談したいと思っていただける企業であり続けたいですね。

片平さんの仕事の面白さは?

業務の約半分はオーナー様対応。資産相談をお受けする中で、建物の建替え、不動産の売却・購入、税金対策などいろいろなご提案をしますが、ご提案を通してお客様の人生をサポートできるやりがいはとても大きいです。
オーナー様にもいろいろな思いがあり、お金を増やしたい、お子さんにスムーズに事業承継したい、社会貢献がしたい、節税がしたい…など、実にさまざまな希望をお持ちです。不動産経営のゴール設定はオーナー様によって違いますし、時にはご本人も気づいていないゴールを一緒に探すお手伝いができることもある。お一人おひとりに対して何ができるのかを考えるのは、もちろん大変なこともありますが、本当に飽きることがありません。

また、アートアベニューには『オーナー様の利益相反はぜったいにしない』というポリシーがあるので、ノルマや利益を優先するのではなく、オーナー様に対して常に正直でいられます。この誇りが仕事を続けている理由にもなっています。

最近の印象深い仕事は?

業務の中で「建築プロデュース」の案件を幾つか手掛けています。
オーナー様から『土地を有効活用したい』というご相談を受け収益性の高い建物を企画するコンサルティングです。
プロジェクト規模は数億円単位。市場調査や収益試算、設計事務所や建設会社との打ち合わせ、ケースによっては銀行交渉やテナント誘致まで、全てに携わることができます。もちろん幅広い知識も必要ですし責任も重いですが、1から10まで自分が携わり自己裁量で進められるのは、この規模ならではの面白さです。

最近完成した物件は、駅近なので商業施設にするプランもありましたが、道路付けや交通量を考慮し、賃貸マンションが最適だと判断しました。印象的なデザイン、ターゲットに合った間取り、看板やロゴに至るまでこだわりブランディング。建物の完成時点で早くも満室になりました。家賃も想定賃料よりも高くでき、資産として価値を高めることができました。

そしてもう1つ、2021年に「管理会社が教える!本当にすごい7人の大家さん」という本を出版しました。

不動産オーナーになる方は大勢いらっしゃいますが、一定数、知識や準備不足から失敗されている方も。

そこでたくさんお付き合いしている大家さんの中で、成功の法則を実践していらっしゃる方に話を聞き、より多くの方にその法則を知っていただきたいと思いました。出版に伴うセミナーものべ5回ほど開催していますが、動員数は150人を超え、多くの方からご好評を頂いています。

失敗する大家さんを減らすのは私たちの使命。これからもお役に立てる情報を発信していきます。

片平さんが成長できた理由は?

私は業界未経験で入社したので、最初の1~2年はとにかく必死でした。覚えることは莫大でしたし、クレーム対応や金額交渉などでオーナー様に叱られることも多かった。
ただ、ある時からオーナー様の反応が『ありがとう』に変わってきたんです。自分が努力して仕事を覚え、知識と経験値を身につければ、自分がオーナー様にしてさしあげられることが増えていく。評価も上がり、感謝されることに大きなやりがいを感じられるようになりました。

扱う仕事のスケールも、最初は原状回復工事や退去リフォームといった数万円レベルの工事から、収益改善のリノベーションなど数百万円単位のもの、そして大規模修繕工事や建築プロデュースなど数億円の案件へと次第に大きくなり、規模によって新たに必要になる知識やスキルをさらに増やしていける楽しさも生まれました。

また、社内に目標となる社員が多かったのも大きいですね。専門知識に長けていて、全くスキルのない自分が相談に行っても何でも答えてくれ、適切に対応してくれる。『10年後、自分もこんな対応ができるようになりたい』と思えたことがモチベーションに繋がりました。

スタートは大変でしたが、自己実現やスキルアップで自信が生まれ、かなりのアドベンチャーを楽しめた11年だったと思います。
これからのアートアベニューの方向性は?

日本の人口減少や、アパートの供給過剰、空き家の社会問題など、不動産・住宅業界には多岐にわたって課題やチャンスが存在しています。それを解決するためには、言い尽くせないくらいいろいろな手段がある。
アートアベニューでは、近年導入した「家賃保証」「保険代理店業」のように、不動産に付随した多角的なサービスのチャンネルをさらに増やして、オーナー様や入居者様に新たな価値を提供していきたいと思っています。

資産という大きなフレームで捉えると、不動産だけでなく、建築、金融、保険、相続、税など、さまざまな知識やノウハウが必要になってきますから、その中で自社がやるべきことを見極めて導入していきたい。そしてそれがオーナー様の利益に繋がっていけばいいと考えています。

メンバーに期待していることは?

チームワークづくりがうまい人、リーダーシップをとるのが上手い人、オーナー提案がとても得意な人、進んで新しいことを始める人など、頼もしい人たちが社内にたくさんいるので、ぜひ手を挙げてやりたいことにチャレンジしてほしいですね。
日常的な業務を学ぶOJTやOff-JT、勉強会などはもちろん、キャリア形成に合わせた教育プログラムもありますし、困ったら何でも聞ける先輩やメンバーもいる。ぜひそういった資源を意欲的に使い倒して、成長していってほしい。成長を重ねて仕事の全体像が見えてくると、私もそうでしたが、新たに自分のやりたいことが見えてくるはず。
アートアベニューは不動産を中心としていますが、周りにはたくさんのフィールドがありますから、それぞれの個性や長所をグループの中で共有・協力し合って新しいビジネスモデルをつくることもできます。

社外で新しいことにチャレンジするのもいい。休みも多くフレックスなので、自分のマネジメント次第で時間創出もできるはずです。そうやって社内外で自己実現できるメンバーが増えれば、会社もさらに強くなっていけると思います。

片平さん個人の目標は?

本業でさらに知識や経験を増やし、新しいビジネスを生み出すことですね。一方で、個人で始めた不動産の大家業もさらに拡大していきたいです。
さらにもう1つ、取得したFP資格の知識を活かして消費者のお役に立ちたいと考え、昨年からボランティアでFP協会が主催するセミナーに参加し、ライフプランの相談を受けています。私は公私混同型なので、社外に作った大家業とFPという新たなステージで、そこから得た知見をまた本業の方で役立てていく、という良いサイクルを回していきたいです。

” 楽しくなければ仕事じゃない ” について

「遊ぶように仕事をする」というのが私のテーマ。部活動のように、日頃の練習(準備)は大変だけど、チームで頑張ったら「お客様が喜んでくれた」「いい建物ができた」と成果が出てみんなで喜ぶ、ということを楽しみながらやっていきたいですね。

日頃の行動でも、面談のない日はスーツを着ない、ロードバイクで通勤する、天気のいい日に公園を走るなど、自分が常に自由に遊べるスタンスでいられるよう、思い立ったことを実践しています。

片平さんのFUN ANDは…

片平さんが携わるプロジェクト

管理会社が教える! 本当にすごい7人の大家さん